麦こがし
6月25日
朝8時、残った我々3人はマコトの後を追うように宿を出発しました。
高地トレッキングスタート。
私たちを、チベット人やヤクや馬がどんどん追い越してゆきます。
一人だけ、途中に私達より遅いおばあちゃんがいました。
おばあちゃんも、今日はお寺まで目指すようなので、なんだか放っておけず、おばあちゃんのペースで一緒にゆっくりゆっくり歩きました。
でも、北壁まで見て戻ってくるには早いし、見れなかったのか!?諦めたのか!?
「北壁見れた!?」
「見れたよー!」
すごい!朝6時半に昨晩泊まった山小屋を出て7時半に朝日を浴びる北壁を見たらしい!
良かった〜
本人も満足そうです。
一緒におばあちゃんとお寺まで行くことに。
でも、遠かった・・・
やっと着いたけど、へとへとで1時にお昼を食べました。
私達はカップラーメン。おばあちゃんは、鞄の中から、粉をわさっと2つかみコップに出して、ヤクのバターも大匙1ほど入れて、熱湯をそこに注いで、こねくりまわして、食べてました。
おいしそうに。
これはツァンパというもの。日本では昔、麦こがしと言ったそう。2杯たっぷり食べてました。
ちょっと指につけて食べてみたら、香ばしいパンの焼く前の種みたいな味。おいしくはないけど、エネルギーになりそう。
少し休んで、おばあちゃんとはバイバイして、私達は宿に戻りました。おばあちゃんは、おそらく、これから3日〜4日かけて一周回るのでしょう。すごいわー。今は4600mくらいやけど、マコトに聞くと、これから5600mまで標高あがって、道も険しくなるらしい。
すごいわーーー。
宿までの帰り道は、相当きつかったです。来た道なのに、こんなに遠かったっけ??ってくらい、ゴールが見えなかった。
雨も降ってくるし、景色は変わらないし、疲れで登りの場所もつらいし、足が重い。
もうちょっと、もうちょっと
っと声掛けあって、宿に着いたら17時半。
つっかれたーーー!
北壁まで行って帰ってきたマコトとヤタベさんも10歳ぐらい老けてました。
でも、みんな満足そうで、疲れはしたけど爽快感と達成感に満たされていました。
やはり聖地カイラスにはパワーがあるのでしょうか。
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