ちっちゃいスープとおっきいスープ

五体投地・・・
チベット仏教の礼拝方式で、頭、口、胸で手を合わせ、地面にべったりうつ伏せになり手を前方にのばす。これをずっと繰り返している。

祈る姿に、シャッターを押すのを戸惑ってしまう。

ジョカンというラサにある一番大きなお寺。

地方からの巡礼者もたくさんいました。

お寺の周りでも、中でも、一心不乱に祈る人々。


スピードは様々だ。

お母さんを横目で見ながら真似する子どもや、膝をつくのがやっとのおじいちゃんも、起き上がるのがしんどそうなおばあちゃんも。

こんな熱い、痛い日差しの下で。

寺の中での撮影は禁じられているが、薄暗いお寺の中はバターで作られたロウソクの匂いが立ち込め、決して嫌な臭いではない。たくさんの人々が列をなして仏様に祈っていました。

歴代のダライ・ラマの避暑地、サマーパレスへも。

広い敷地内に花がきれいに植えられていた。

14世、今のダライ・ラマの居住空間も見られたが、現在亡命中であるため、その亡命した時刻、午後9時を指したまま時計が止められていた。中国政府の監視下で、観光スポットとなっているが、チベット人の想いを皮肉にも感じてしまった。

夜、8時半でもまだ明るく、寝るには早いので、宿の近くの路地裏を散歩した。

子どもたちが、ゴム飛びをしたり、工事現場の砂で遊んだり、元気に走り回っていた。もう寝る時間じゃないのかい?

でも明るいから仕方ないか。。

500mごとに公安の事務所やテントが見張るようにあり、外から来たわたしには、これまで見たどの路地裏より、異様な光景だった。

明日の朝食のりんごを買えたから私達も帰ろう。

今日昼にお寺の近くで食べたヌードルスープは小さすぎて文句つけたくらいだったのに、夜に宿の食堂で食べた白菜スープは大きすぎて食べきれなかった。



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